さて、このシリーズで既に書いてきた通り、99.5%の人はプロやオリンピアンにはなれません。これが現実です。よって、既に述べてきた通り、99.5%向けのプログラム、つまり、楽しむためのスポーツプログラムを提供すべきではないかと思っています。
ただし、プロやオリンピアンを育てるような仕組みも同時にあって良いと思います。上を目指す子供や、素質がありそうな子を更に伸ばすような仕組みです。ただ、一つ注意が必要なのは、どの段階からでも両方を行き来出来るようにしておく必要があるということです。
プロやオリンピックを目指していたけど、やはり自分には無理だと判断したら、楽しむためのスポーツ活動に入れるようにします。逆に楽しむスポーツをやっているうちにメキメキ力をつけて、自他ともにもしかしたら、と思えたら、エリートコースに入れる仕組みです。
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今日の名言 湯浅大智 東海大仰星高校ラグビー部監
勉強とともに趣味も大事です。映画や音楽や本に親しんで感性を磨いてほしい。趣味がある子のほうが表現力があって伸びるんです。
湯浅大智 東海大仰星高校ラグビー部監督
野球崩壊 深刻化する「野球離れを食い止めろ!」 広尾晃 P.123 より
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皆さんは「スポーツがうまくなる方法は何だと思うか」、と聞かれたら何と答えますか?
日本人に聞いたら多くの方が「練習すること」と答えるのではないでしょうか?ところが、同じ質問をヨーロッパ、北米、南米、オーストラリアの方々にすると、「試合経験」という答えが多くなります。
面白い話があります。イギリス人の子どもが二人いて、サッカーボールを持っていると、直ぐに1対1の試合を始めるそうです。日本人の子どもが同じ状況になった時、何をするか?そう、パスをしあうのです。
子どもたちにはより多く試合経験をさせることが重要だと考えています。そのためには、年代別のチーム・リーグを作る、リーグ戦形式の導入など、色々とやらなければならないことがあります。
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さて、英語のplay とは何と訳されるでしょうか?遊ぶですね。そもそも、プレイするということは遊ぶという事です。子供たちはなぜスポーツをするのか?前回も書いたように楽しいからですね。「球拾いしたいから野球をやる」という子はいないと思います。プレーしたいから、プレーすることが楽しいから野球をやるのです。という事は、試合に出たいという事です。
セルジオ越後さんが「補欠廃止論」という本を書かれています。まさにここに書かれている通りです。是非ご一読頂ければと思います。
その理想的な方法論は後から述べるとして、とにかく、なるべくトーナメントでなく、リーグ戦にして、多くの子供が試合に出られるようにするべきです。
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そもそも子供はなぜスポーツをするのでしょうか?非常に単純で「楽しい」からだと思います。スポーツをする子供の数を増やすにはどうすれば良いのか?単純に楽しくスポーツ出来る環境を提供すれば良いのではないでしょうか?
スポーツをしていると身に付くとされる、協調性、健康、一つの事をやり抜く力、目標設定、仲間意識、我慢する力、努力する力などなどを子供が求めてスポーツをするとはほぼ考えられません。これらはスポーツを続けた結果ついてくるものであり、大人がスポーツに対して求めるものです。子供自身のスポーツをしたい理由はかっこいい、楽しそう、やってみたい、ただそれだけのはずです。その気持ちがある子供にどのようなチャンスを与えてあげることが出来るのか。スポーツとの関わりの入り口で楽しいと思ってもらえることがする人を増やすことに繋がっていくのではないでしょうか。
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