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2020年までにスポーツを新たな産業の担い手にするためのブログ

日本のスポーツ界を発展させていきたい。そのためにはどうしたら良いのかを色々な角度から検証してみたい。

「ファン」の行動

「ファン」について興味深い話を聞きましたのでご紹介します。先日、甲子園球場で行われた巨人VS阪神のオープン戦での出来事です。

試合終了後、レフト外野席に座っていたい巨人ファンが自分達の出したゴミを回収したそうです。観客が全て引いた後、遠めで見るとレフト外野席は綺麗になっているのが一目で分かったそうです。ライトスタンドと比べたらその差は歴然としていたようです。レフトスタンドにいたファンは全員巨人ファンではなかったと思うので、巨人ファンが片付けているのを見て、阪神ファンの人も一緒になって片付けたみたいです。ファンも「進化」しているなーと思います。

日本のスポーツが良くなっていくためにはファンも「改革」をして行かないといけないのではと常々思っていました。僕がタイガースにいたときには、例えば、駅で赤星選手の髪の毛がファンの女性によって切られたという事件が起きました。また、球場に物が投げ込まれることもしょっちゅうでした。宿舎のホテルの選手の泊まっているフロアーをうろついているファンもいました。ファンのこうした行為は選手を不快にします。一部のファンのこうした行為が、ファンと選手の関係を悪化させてしまうのはもったいない話です。

ファンも自覚しないといけないことがあります。全てのファンを満足させるファンサービスというのは「試合に勝ってその選手が活躍すること」です。後の「サインをする」とか「声援に笑顔で答える」とか、そういうファンサービスというのは物理的に全てのファンには行き渡らないということを理解すべきです。確かにお気に入りの選手にサインをもらったら嬉しい。子供がテレビで見ている選手から指導を受けることはその子供にとって一生の思い出になります。そういう活動を選手も極力して行くべきだと私も思います。しかし、これらのファンサービスは全ての人には届かないということも理解すべきです。

さて、話を戻して清掃の話。自分達の好きな「野球」をやっている場所が綺麗な場所であって欲しい、これはある意味当たり前の話です。また、球場で子供達に安心して楽しんでもらえるような雰囲気を作ることはスポーツを次世代に伝えて行く我々の使命でもあります。この日片付けたファンの中には子供もいたでしょう。子供にとっては非常にいい経験だと思います。自分の出したゴミは自分で片付ける、ある意味当たり前の行為ですが、それを大人たちと一緒になってやったことは今後の彼らの行動にいい影響を与えるでしょう。

何が言いたいのかよく分からなくなってきましたが、こうした行為が続いてくれること、そして広まって行くことを心から願います。それが日本のスポーツ文化の発展にも貢献して、それがまたファンに返ってくるのではと思っています。

ps この話を聞いた夜、地元の駅で、誰かが駅においてあったチラシをばら撒いていたのを一人で拾いました。
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テーマ:スポーツビジネス&スポーツ文化 - ジャンル:スポーツ

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