スポーツについて考える

日本のスポーツ界を発展させていきたい。そのためにはどうしたら良いのかを色々な角度から検証してみたい。

スポーツ大学訪問記

先日、ある用事で滋賀県にあるスポーツ大学を訪ねる機会がありました。そこに行って感じたことを少し書きたいと思います。

まず、就職課の方のお話で体育教師を目指す人が多いというお話を伺いました。これに関して、私なりの解釈は次の通りです。

「スポーツで飯を食う」と言って思いつく職業が体育教師しかないのではないか。

これは「職」という観点からして非常に貧弱な発想です。しかし、これが日本の高校生や大学生のスポーツという「職」への考え方の実情なのか、と思い変な感動を覚えてしまいました。僕らが出来ることというのはまだまだあるのではないかと思いました。

大学は滋賀県のかなり田舎にあります。そこにスポーツをしたい学生が集まっているというのもちょっと問題があるかなと思いました。学生時代はやはり色々な考え方や趣味を持った人と交流して、色々な知識を吸収した方がいいと思います。

大学のキャンパスを歩きながらアメリカの大学を思い描いていました。私の通っていた大学院もかなり田舎でした。でも、決定的に違うのは「総合大学」だったことです。経済学部やコンピューターサイエンス、文学部など沢山の学部の学生がいました。その中の一部が体育学部だったのです。

先日行った「スポーツ留学」シンポジウムで、スポーツ心理の直井さんがおっしゃっていた事を思い出しました。

「心理の先生が、(学部を超えて)あの先生のあの授業を取りなさいというアドバイスをしてくれた」

スポーツに限らず日本ではキャリア教育という面でまだまだだなと改めて思いました。
「この大学に入学して、こんな勉強して、こんな職に就きたい」と思っている大学生はどれくらいいるのでしょうか?中学や高校でもっともっと人生や「仕事」について教えていかないといけないのではないかと改めて感じた一日でした。

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ヴィッセルカレッジ訪問記

先日、ヴィッセルカレッジの授業を訪問する機会がありましたのでそこで感じたことを書いてみたいと思います。

ヴィッセルカレッジとは、大学生を対象にサッカー及びスポーツ全般の発展ならびにスポーツ活動を通じた幅広い地域活性化に貢献することを目的として立ち上げた、ヴィッセル神戸が主催するスクールです。第一期生として70名の大学生・大学院生が入校しました。

このヴィッセルカレッジでは、専任講師によるスポーツビジネスの基本講義に加えて、オフィシャルスポンサーの協力によるキャリアデザイン特殊講義を通した将来のキャリア設計なども行っています。また、ホームゲームでの実地研修では運営現場など、実践的な活動も行います。

今回訪問したのは、ヴィッセルカレッジの前期の活動報告会です。約70名の学生が4つのグループに分かれて活動を行っており、それぞれのグループが前期で何をしたかの報告会でした。

まず言えることは、学生が非常に羨ましいということです。私達が学生の頃はまだ「スポーツビジネス」や「スポーツマネジメント」という言葉すらあまり耳にすることがありませんでした。学校の外でこの様な活動が出来る場所があるというのは大変恵まれていると思います。また、集まった学生は15の違う大学から来ています。この様な他大学の学生との交流も良い経験ですし、今後の人生のプラスになっていくのではないでしょうか。

チームを組んで皆で一つの事をやり遂げるという経験は非常に大切な経験だと思います。社会に出てからはその様なことの繰り返しですものね。その中で、うまく行かないこと、チーム内のベクトルを一つの方向に持っていく難しさなどを経験して学生が成長してもらえれば嬉しいです。

スポーツのチームが学生にこの様な機会を与えているというのは本当に驚きです。実はこの事業は私の知り合いが始めた事業で、はじめにこの話を聞いたときは正直「やられた・・」と思いました。私もこうした場を学生に提供したいなと思っていたからです。しかし、この事業は私がやろうとしていたことを凌駕しています。それは「J」というバックボーンがあるから出来る事なのではないかとも思っています。

この事業を始めた私の知り合いは何と20歳代中盤です。スポーツ界には若くて素晴らしい人材が沢山います。また、この様な試みを通して沢山の若者がスポーツ界の変革に乗り出してくれることを期待しています。

ヴィッセルのO君、そして、運営を手伝っているO君、頑張って!!期待してますよ。来年は僕も仲間に入れてください・・・

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「スポーツ留学」シンポジウム追記

シンポジウムに関して昨日書き忘れた事を少し書きたいと思います。

昨日も少し書きましたが、留学する弊害もあると思います。それは、「外国かぶれ」になって帰国する事です。私は留学して帰国する人に注文を一つだけ付けたいと思います。それは「アメリカではこうだ!!」とか、「ヨーロッパではこんなの当たり前だ!!」ということを思っても決して公の場で発言しないということです。

確かに海外の方が進んでいる考え方もあるかもしれません。ただそれには文化的な背景など色々あって、そこから生じる日本との「違い」でもあります。私も日本のスポーツ界を良くしていきたいと願っている一人です。ただ、この作業には時間がかかると思います。一朝一夕には出来ません。

いきなり帰国した小僧(?)が「日本はこれだから駄目なんだ」と正論でぶつかって行っても何の得になることはありません。むしろうまく行くものも行かなくなるのではないでしょうか。

それよりも、日本の良い所や伝統を受け入れつつ、少しずつ変えていこうという心構えが必要ではないでしょうか?

留学して帰国した人が、上記の様な態度で社員の間で評判が悪くなれば、「だから留学した奴なんか採るんじゃなかった」となり、今留学している人にも悪影響が出ます。これは避けなければならない事態です。

留学して帰国して就職する人は常に謙虚に、うまく立ち回ってもらって少しずつスポーツ界を変えていって欲しいものです。

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「スポーツ留学」シンポジウムの報告

7月22日、23日に東京と大阪で「スポーツ留学」をテーマにシンポジウムを行いました。パネリストの皆様、本当にご苦労様でした。また、参加して下さった皆様、ありがとうございました。

留学して帰国して活躍されている方の生の声を聞けて本当に有意義なシンポジウムだったのではないかと自負しております。残念なのは、我々の営業力の無さもあり、あまり集客出来なかった事です。この辺どなたか、集客のアドバイスを頂けるとありがたいです。

こうしてお話をお伺いして思うことは、本当に色々な人生があるなということです。皆に共通しているのは「決断」した、ということではないかと思います。社会人から留学された方もいらっしゃいましたが、やはり、今の生活に何か疑問を感じてそこから「決断」して人生を自分で切り開いています。

そして頻繁に出てきた言葉に「何を知っているかよりも、誰を知っているか」というセリフがありました。私は個人的にはこの言葉は好きではありませんが、それでも真理であると思います。私自身も今まで本当に色々な人に助けられてここまで来ています。

私はスポーツ界で活躍するには留学する必要があるとは必ずしも思っていません。日本にいて出来ることも沢山ありまし、現に留学したことのない方が沢山スポーツ界で活躍されています。留学の経験が逆に弊害となって日本で活躍できないケースもあります。

しかし、留学をすることによるメリットも沢山あると思います。その一つとして挙げられるのが、世の中を広い視点から見ることが出来るようになるということです。

先ほども書きましたが、世の中には本当に色々な人がします。日本人を見てもそう思うのですから、世界には本当にとんでもない人たちがいるわけです。そういう人に会ったり、色々な経験を通して、いかに自分が小さな人間かという事が分かってきます。それが後々の活動に役にたってくるのではないかと思います。日本のスポーツ界にもそうした「広い視点」が入ってくるとまた変わってくるのではないかと思っています。


親よ、口出しするな!!

近年、親が選手の起用方法や練習方法などに口を出すケースが増えていると聞いたことがありませんか?これに関連して、先日聞いたショッキングな話をご紹介します。

先日、日本でも有数なテニスプレーヤであり、某大学でコーチをしていらっしゃる方とお会いする機会がありました。信じられないかもしれませんが、大学でも親が口を出してくるらしいのです。そのコーチが選手を叱咤激励したら、親に、「選手とコーチの関係がうまく行っていない」、と言われたそうです。「は?」って感じですよね。こんなんではコーチなんて出来ないですよ、はっきりいって。

彼がおっしゃっていた中に興味深い言葉がありました。それは

「子供は親に怒られたことがない」

ということです。その結果、コーチに怒られてもその対処の仕方が分からないらしいのです。逆ギレしたり、ショックから立ち直れなかったり・・・

人生には色々な局面が出てくると思います。自分の思い通りにならないこと、自分の不甲斐なさに腹を立てること、相手に傷つけられること、傷つけてしまうこと、嬉しいこと、悲しいこと・・・そんな中から人間は成長していくのではないでしょうか。子供というのは、家の外でそういったこと学んでいくものなのではないでしょうか。そこは子供達の領域で、親がでしゃばるところではないと私は思います。(私も一児の父親ですのでこの辺はわきまえて行動していきたいと思っています)スポーツやそれに伴う団体生活というのはその様な人間力を高める格好の舞台ではないでしょうか。競技力の向上ということももちろん大切ですが、それと同じか、それよりも大切なものを得られるチャンスであり、そこは子供達の領域であるはずです。確かに自分の子供が傷ついている姿を見るのは親として辛いかもしれませんが、それを乗り越えて人間として成長してもらえれば親としてそれは本望ではないかと思います。

親として、自分の子供はあまり甘やかさないこと、そして、子供の世界にあまり足を踏み入れないようにしたいと思いました。

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「スポーツ留学」シンポジウム

弊社では、スポーツ関連の学科で海外に留学された方を招き、プログラムの内容、海外と日本の違い、帰国後の就職状況などについて語って頂くシンポジウムを開催いたします。皆様お誘い合わせの上ご参加下さい。

「スポーツ留学」

日時:東京開催2006年7月22日(土曜日) 14:00〜16:00(13:30受付開始)
    大阪開催2006年7月23日(日曜日) 14:00〜16:00(13:30受付開始)

会場:東京・新宿NSビル(新宿)http://www.shinjuku-ns.co.jp/access/
    大阪・毎日新聞ビル(梅田)

内容:ATC(トレーナー)、スポーツビジネス、スポーツ心理など、スポーツ関連分野で留学した3名によるシンポジウム。それぞれの分野でプログラムの内容、海外と日本の現状、帰国後の就職など、留学の実状についてお伺いします。

講師:
東京会場
吉田早織(東海大学体育学部非常勤助手、アメリカンフットボール部ヘッドアスレティックトレーナー、スポーツ医科学研究所研究員、ネブラスカ大学オマハ校卒業。ATC、CSCS取得)

市原克人(株式会社電通スポーツ事業局)
サンフランシスコ大学スポーツマネージメント修士号取得

山羽教文(FIELD OF DREAMS 代表取締役)
オハイオ大学大学院スポーツ経営学部にて修士号を取得

大阪会場
直井愛里(近畿大学健康スポーツ教育センター講師、ウェストバージニア大学教育博士(スポーツ心理学)、同修士(コミュニティーカウンセリング)、ボストン大学教育学修士(スポーツカウンセリング)

山元康弘(ガンバ大阪事業部ホームタウン推進)
アリゾナ州立大学レクリエーションマネジメント学部卒業

中務正幸((株) エヌ ディ エス、元ミネソタツインズマイナートレーナー、ATC)
アラバマ大学卒業


対象:スポーツ留学に興味のある方
受講料: 一般3,500円、学生2,500円
定員:100名(要予約)
お申し込み:氏名、所属、連絡先を明記の上、info@rightstuff.bzまで

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団野村氏のお話をお伺いして(前編)

先日、東京と大阪で代理人の団野村氏のセミナーを開催しました。その感想などを少し書きたいと思います。

団野村氏は1995年に野茂選手のメジャー行きを支援した代理人です。団野村氏の詳しいプロフィールは下記をご覧下さい。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20060406/101054/

また、彼の代理人としての活躍はロバート・ホワイトニング氏の「日出づる国の「奴隷野球」―憎まれた代理人・団野村の闘い」に詳しく紹介されています。是非読んでください。



さて、メディアなどで取り上げられている彼の印象というものは決して良いものではありません。それはなぜか?彼が正面から色々な問題にぶつかっていっているからではないないかと、今回お話をお伺いして思いました。まさに「出る杭は打たれる」です。

今回お話をお伺いして改めて、アメリカでの選手の待遇と日本の選手の待遇の違いに気付かされました。前編の今回は日米野球の選手の待遇の違いについて書いてみたいと思います。

FAの権利
日本ではFAの権利は9年(出場選手登録145日を1年として換算)1軍でプレーしなければ得られません。つまり、10年間1、2軍を行ったり来たりしている選手はFAの権利をまず獲得することが出来ません。例えば、広島の嶋選手。10年近く下積みをしてようやく花開いた選手には移籍の自由が認められません。また、怪我をして2軍にいる間は上記の145日の日数に加算されません。

メジャーリーグではFAに必要な年数は6年です。また、怪我をした選手は故障者リスト(DL)に入り、その日数もFAに必要な日数に加算されます。また、1軍に上がれない選手や1,2軍を行ったり来たりしている選手にも色々な方法で移籍の権利が認められています。

この違いはどういうことかというと、選手層の厚い球団に素晴らしい選手がいて、ずっと2軍にいるとします。日本ではこの選手はずっと一つのチームでプレーしなければなりません。(チームがトレードに出さない限り)しかし、メジャーではこの様な選手も早い段階で他の選手層の薄いチームに移籍して、メジャーで活躍できるチャンスが得られます。日本で言えば、先ほどの広島の嶋選手や阪神の浜中選手も日本に同じルールがあれば、もしかしたらもっと若いうちに別のチームで1軍で活躍していたかもしれません。

社会保障
メジャーでは1日でも1軍にいれば年金を受け取ることが出来ます。10年間1軍にいると年金は満期になり、受け取り開始年により、1年間で1千万から3千万円、死ぬまで受け取ることが出来ます。また、保険も本人の負担一切なしで、家族の分もほとんどカバー出来るような保険に加入しています。引退後もある程度の個人負担で、この保険を続ける事が出来ます。日本では10年選手でい続けない限り年金を受け取ることが出来ません。しかも、その額は月何万円という額です。10年以上プレーすることの出来る選手はそうは多くないと思います。また、保険は国民健康保険に加入しています。選手専用の保険はないのです。

調停委員
調停委員とは、選手の言い分と球団の言い分が物別れに終ったときに、間に入る機関の事です。日本でも良く年俸交渉が決裂したときに調停に持ち込まれるという話を聞いた事があるでしょう。しかし、日本の調停委員の構成員はコミッショナーと両リーグ会長なので、球団側に有利な判定が出されることが多いようです。メジャーでは完全に独立した第3者が調停委員を務めています。それでも、メジャーでも球団に有利な裁定が下されることが多いようです。

調停に関しては下記に詳しく出ています。
http://www.major.jp/column/column-2003101502.html

選手と球団との関係
日本ではまだまだ、球団の方が交渉などで有利に立っているようです。また、代理人もまだまだ認められた存在ではないので、選手は不利な立場にいるようです。

続く

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