それは「wrong」と「different」の違いについてです。
wrongは間違っているという意味。
differentは違うという意味。
似ているようで全く違う意味です。私が外国人選手が日本で活躍できるかどうかの一つに指針として持っていたのはどちらの態度で日本に挑んでくるかという事でした。
来日して最初のテストは空港からホテルに向かうまでの車の中です。日本とアメリカでは車が走っている方向が「違い」ます。日本は左側通行ですが、アメリカは右側通行。それに気付いた選手が何て発言するか。「wrong」という単語を使うのか「different」という単語を使うのかに注目します。
「wrong」つまり、アメリカが正しくて日本は「間違った」方向を走っているよ!という発言をするのか。
「different」つまり、おーアメリカとは「違うな」という発言をするのか。
私の3年間の通訳の経験を元にすると、日米比較(野球に限らず生活など全て)において「wrong」という言葉を多く使う選手は日本では長く活躍出来なかった様に思います。それに比べて、日米の「違い」に不快感を示しながらも、それを「違い」として受け入れるよう努力していた選手は日本で長く活躍する傾向があるように思います。
どちらが正しくて、どちらが間違っているかではなく、ただ「違う」だけ。その違いを認識してどうadjust(適応)していくのか。どの世界でも成功するには必要な能力だと思います。
昨日、33歳の元サラリーマンでアメリカ野球独立リーグに挑戦する佐々木貴徳氏の講演&懇親会で久しぶりにこの事を思い出したので書きました。頑張れ、佐々木選手!!
佐々木貴徳選手のブログ
http://ameblo.jp/sasakitakanori/entry-10493218709.html
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