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2020年までにスポーツを新たな産業の担い手にするためのブログ

日本のスポーツ界を発展させていきたい。そのためにはどうしたら良いのかを色々な角度から検証してみたい。

序章~原体験⑦~

サボっていましたが、書籍発行に向けて書きます。

Wisconsinでのスポーツの体験と言えば、何と言っても、グリーンベイ・パッカーズでしょ!パッカーズはWisconsin州グリーンベイを本拠地とするアメフトのチームです。グリーンベイは約10万人の都市で、パッカーズはアメリカでも珍しい市民球団として知られています。何が凄いかって、人口10万人に対して、本拠地のランボーフィールドの収容人数は7万人、それが毎試合満員になっており、シーズンチケットを購入するには30年以上またなければなりません。ちなみに

・ランボーフィールドのチケットは、1960年以来48年シーズン連続で売り切れ、ダントツのNFL最長。
・シーズンチケットのウェイティングリストには(2009年の時点で)81,000人以上の希望者が名前を連ね、少なくとも30年は待たなければ手に入らない。どちらもNFL最長。(2009年に新たにシーズンチケットを手に入れたのはわずか203人)
Packer Zone より

私も車で5時間以上かけて試合日にグリーンベイに行きましたが、とてもチケットを入手出来そうな雰囲気はなく、仕方なく、隣のショッピングモールのTVで観戦しました・・・

私がWisconsinにいた1996年シーズン、何と、そのパッカーズがスパーボールを制覇したのでした。とにかく、週末になると、皆がTVに釘付け。試合翌日になると、授業でも友達同士でもとにかくパッカーズの話題。皆チームカラーである緑の服を着て、多くの人が「チーズヘッド」と呼ばれる巨大なチーズの被り物をかぶっています。

このシーズン、私が住んでいた5万人の街、 La Cross でも2度の「暴動」が起きました。1回目はレギュラーシーズン中の同リーグの宿敵サンフランシスコ49ers戦で、最後にフィールド・ゴールで劇的な勝利を収めた試合の後です。学校中の寮から人が外に飛び出して来て凄い騒ぎになっていると思ったら、その人の流れがダウンタウン(※)に向かって一気に移動していきました。私は翌日知ったのですが、ダウンタウンのバーは人で凄い事になっていたようです。

※ La Crossは人口に対してアメリカ中で一番バーがある街と言われてました。(真相は分かりませんが・・)とにかくビールの好きな街です。ダウンタウンには本当に多くのバーが存在していました。

そして、2回目の「暴動」はお察しの通り、第31回スーパーボウルを制した時です。この時の暴動は想像を絶するものでした。まず、はじめに確認しておきますが、Wisconsinという土地は北海道と同じくらいの緯度にある州で、冬は極寒の地です。スーパーボウルが行われている2月はもちろん「真冬」。外は摂氏マイナス30度です。そんな中、裸にパッカーズのブリーフをはいて「チーズヘッド」を被っている人、緑のTシャツの人、など、街に飛び出してきた人数もそうですが、人々の狂乱振りは度を越していました。

私は歴史の生き証人になるべく(?)この暴動に参加しました。警察があらゆる小道を封鎖して、メインストリートに人を誘導するような形をとっていたので、5万人の人が1本の道(メインストリートと言っても2車線)に集まって来たわけです。しかも、マイナス30度の世界に・・・とにかく、大騒ぎです。そして、ダウンタウンは歩けないほどの人が集まっていました。私は流れに身を任せる様な形で進んでいました。すると、あちこちで

「Free Beer! Free Beer!」

の大合唱。「ただでビールを出せ!」と叫んでいるのです。なぜか、私はビール工場の倉庫の前まで押し流されていたのです。ここはビールどころですので、ビール工場やビールの倉庫がいくつもある街です。その倉庫の前に暴徒化した人々が「ビールを出せ!」と叫びながら今にも倉庫に入りそうな状態でした。そして、何人かの人が倉庫内に進入し、無数にあるビールケースに向かって走っているのが見えたとき、「これはまずい」と思い、何とかその場を立ち去りました。その後は人ごみをかき分け、寮に戻りました。

次の日のニュースでは、木が倒されただの、コンビにが襲われただののニュースが一杯でした。群集心理というか、本当に怖いなと思いました。スポーツの持つ素晴らしさを体験したとともに、不の側面も垣間見る経験となりました。

つづく

テーマ:スポーツビジネス&スポーツ文化 - ジャンル:スポーツ

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