イベント詳細
http://world-challengers.com/
基本的なコンセプトとしては、資金難にあえぐマイナースポーツのアスリートに総額1000万円の資金提供をしようという試みです。応募のあった総勢400名を超えるアスリートの中から、書類審査をパスした14名が本日の最終審査に参加していました。この14名の中から300万円1名、200万円1名、そして100万円5名が選ばれる仕組みです。
本日参加のアスリートは以下の14名でした。
トランポリン
伊藤正樹
卓球
伊藤美誠
ウィンドサーフィン
大西富士子
ジェットスキー
小原聡将
近代五種競技
黒須成美
トライアスロン
崎本智子
ラフティング
THE RIVER FACE
ビーチテニス
高橋友美・
中村有紀子ペア
ラート
高橋靖彦
キックボクシング
闘魔
車椅子陸上
西田宗城
フリーダイビング
平井美鈴
ライフル射撃
森 ゆかり
サーフィン
割鞘ジュリ
このアスリートが本日、プレゼンなどを行い、ゲスト審査員と会場にいる方々の投票によって、活動資金をかけたバトルを繰り広げたわけです。
【審査員】
第65代横綱 貴乃花光司(たかのはなこうじ)
作家 乙武 洋匡(おとたけひろただ)
バドミントン・オリンピアン 小椋 久美子(おぐらくみこ)
株式会社マルハン 代表取締役社長 韓 裕(はんゆう)
株式会社マルハン 経営企画部 部長 藤田 進(ふじたすすむ)
【ゲストMC】 ペナルティ(ヒデ・ワッキー)【所属:よしもとクリエイティブ・エージェンシー】
ゲストMCのペナルティーはスポーツへの造詣が深いので、意外と(?)うまく競技の魅力などを選手から聞き出していたと思います。ワッキーはかなりスベッてましたが(苦笑)また、アスリートの受け答えも思いのほかスムースだったと思います。特に、11歳卓球少女の伊藤美誠さんの受け答えの素晴らしさには度肝を抜かれました。
この14名のうち、資金を手にすることの出来るのは半分の7名。私も投票に参加しましたが、1名しか票を入れられないので、相当に迷いました。誰に入れたかは秘密です。
競技の幅も広く、11歳~38歳まで、女性アスリートも男性アスリートもいて、コンテンツとしても非常に興味深いものでした。ロングボードを飛行機に乗せるのに、人のエコノミーと同じくらいの値段がするなど、素人では普段ほとんど意識しない苦労があるのだと、改めて感じる事が出来ました。
また、ユースト中継も行っていたようで、こちらの方の視聴者がどれくらいいたのかも気になるところです。
全体的に非常に意義のある試みだったと思います。ただ、非常に難しいところは「マイナースポーツの定義」だったと思います。投票するに当たり、「オリンピックで金」というのは凄く分かりやすいと思います。その点、マイナースポーツでもオリンピック競技をやっているアスリートの方が有利になるのではないでしょうか?この辺の定義づけをもう少し行っていく必要はあるように感じました。
また、今回、一回の支援という事ですが、長期的にどうやってアスリートを支援していくかという事も非常に重要な問題で、次回以降のテーマになるのではないでしょうか?
ちなみに結果は
100万円の資金を獲得した5名のアスリートは下記の方々
森ゆかり選手(ライフル射撃)
平井美鈴選手(フリーダイビング)
西田宗城選手(車椅子陸上)
高橋靖彦選手(ラート)
崎本智子(トライアスロン)
200万円の資金を獲得したのは・・・
黒須成美選手(近代五種競技)
そして、栄えある300万円の資金を獲得したのは・・・・
伊藤正樹選手(トランポリン)
トランポリンの伊藤選手に関しては、国内での実績十分で、ロンドン五輪のメダルに近いという事もありましたが、自分の競技資金が欲しいというよりは、競技そのもの普及という事に力点を置いた話しぶりになったところが好感をもたれたのではないかと思います。
これまで、このブログでもスポーツの価値を現金に換える、というお話をしてきましたが、まさに、今日の企画全体がスポーツの価値と現金との交換だったように思います。
いづれにしろ、この企画は日本のスポーツ業界にとって非常に画期的な企画であると確信していますので、是非とも長く続けられるよう、関係者の方々にお願いをしたいと思います。また、長期的な視点での支援という事も念頭においた工夫が凝らせないか、検討の余地はあると思います。関係者の皆様、お疲れ様でした。今晩は良く寝て下さい!
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テーマ:スポーツビジネス&スポーツ文化 - ジャンル:スポーツ