阪神の通訳をしているとき、ある外国人選手に聞かれたことがあります。「どうしたら野球がうまくなると思う?」もちろん、答えは「練習をすること」かと思いますよね。ところが、返って来た答えは「試合経験を沢山すること」だったのです。私自身はトレーニングの知識もありますのである程度この答えは予測が出来ましたが。
なぜ上記のような会話をしたかというと、日本のプロ野球選手の育成方法についての話をしていたからです。現状のシステムでは2軍には1軍半の選手と、18歳の高校を出たばかりの選手が混在しています。これでは、若い子が試合に出るチャンスがなかなかありません。これでは問題だと上記の選手は言っていました。私も全く同感です。この事について思うことはまた後日詳しく書きます。
クラマー氏の言葉
さて話は飛んで、昨年末日本サッカー界の父と呼ばれているクラマー氏の公演を聴きに行く機会がありました。クラマー氏は60年代に日本に来日し日本代表のコーチを務め、釜本などの選手を育てました。彼の話の中で、「試合こそ最高のコーチだ」という言葉が出てきて、私が考えていることは間違っていない、と感動を覚えたことがありました。
改定案
話を前回の「高校野球」に戻します。現行の「甲子園を目指す高校野球」というシステムでは前回述べたような弊害があります。またさらに付け加えるなら、「選手」「指導者」「親」「OB」の「勝ちたい」という気持ちが強くなってしまいすぎるシステムだと思います。「勝ちたい」という気持ちは非常に大切です。特に「選手」にとっては。しかし、それが現状では行き過ぎてしまっているのではないかと感じています。
では、どうするか。上記の二人の話を踏まえた私個人のアイディアをご紹介します。甲子園をやめて地域でリーグ戦をしてはどうでしょうか。例えば春の土日に3ヵ月半で28試合、秋に28試合、一年間で56試合も出来ます。そして、土日で違うピッチャーを使うというルールを作ったり、Aチーム、Bチームに分かれてダブルヘッダーをすれば、相当な選手が試合に出られますね。親がもう少し賢くなればこれは現実的かも・・・親で、「うちの子は甲子園にいかさなくてもいい」と思っている子供たちで、勝手にリーグ戦をすればいいだけの話ですからね。
「甲子園」という「魔物」を変えようとする事は難しいです。子供たちは憧れていますし、何となく「気合」で頑張りとおすというところに美学みたいなものが染み付いていますし、指導者も親も子供もこの「魔物」に取り付かれているので、それを変えるのは難しいと思います。
それより、外の人たち(指導者、親、子供、メディア、プロのスカウト、ファンたち)が甲子園にそっぽを向けばいいのではないか。そんな感じがしています。
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