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日本のスポーツ界を発展させていきたい。そのためにはどうしたら良いのかを色々な角度から検証してみたい。

そもそも、アスリートのセカンドキャリアの本質的な問題点とは何か?

おはようございます!オリンピック・パラリンピックが東京に来るまで2054日です!

先日書いた、プロ野球の選手会のセカンドキャリア支援の試みについての続きです。

そもそも、アスリートのセカンドキャリアの本質的な問題点は何でしょうか?

ほぼ全てのアスリートは一生涯競技をして食べて行くことは出来ません。また、その後も競技に関わった仕事をして食べて行ける人もごく僅かです。選手も含めたスポーツ界関係者がこの事実から目をそらし続けている事が一番の問題なのではないでしょうか?

私はある甲子園出場経験のある方とお話をする機会がありました。この方曰く、

「私たちは甲子園に出場しているにも関わらず、ロクな仕事がない。」と。

百歩譲って、甲子園に出場した事は素晴らしい事だと思います。でも、企業側はこの方が甲子園に出場した事に対して給与を払うわけではありません。企業側はその方が企業に対して何をしてくれるかに対して給与を払うのです。このような考え方をするアスリートをなぜ生み出してしまうのでしょうか?小学校、中学校、高校、大学、その後の教育環境でしょう。根本的には親、教師、指導者、コーチなどに問題があります。

日本のスポーツの現場では、99.5%の選手は将来的にはそれ以外の仕事をしなければならないと知りつつ、残りの0.5%の選手だけを選別するための仕組みになっています。この仕組みはスポーツ全体にとってもマイナスに働いています。ある意味、99.5%の選手を犠牲にして、トップ選手を育てているようなものです。本来は、この99.5%の人たちに目を向けてスポーツを展開する事が出来れば、文化面、ビジネス面においてスポーツの価値は相当向上するのではないかと思っています。

アスリートは競技を通して忍耐、努力、目標設定、チームワーク、コミュニケーション能力、自分で考えて最適な判断をするなど、色々な事を学んでいます。企業の人事部の人が好きそうな要素ですね(笑)。ところが、日本のアスリートはこれらの事を学んでいるという事に気付いていません。だから平気で「私はスポーツしかやってこなかった、スポーツ馬鹿です。」と面接の時に言ってしまうのです。これではスポーツの価値が向上しないのも当たり前ですね。でも本来はスポーツを通して、キャリアを形成していくうえで必要な要素を多く学び取っているはずなのです。しかし、これに気付いていなかったり、それを表現する事が出来なかったり、実は学んでいなかったり、一般的な生活に落とし込むことが出来ないでいるのです。これは非常にもったいない。

ようは、たかがスポーツなのです。よっぽど才能があって運に恵まれない限り、スポーツだけで一生飯を食っていくことは出来ないのです。であるならば、スポーツで色々な事を学んでその後の人生に活かし、社会で活躍できる人間を育てていく方向に大人が仕向けて行く方が良いのではないでしょうか?

スポーツ界、親、大人が小さい時にスポーツを子供にやらせる意義は何なのかをもう一度しっかり考える必要があります。「プロになるため」だけにスポーツをやらせるわけではないのです。最終的にはここの部分を何とかしないと、セカンドキャリア問題の根本は解決されないでしょう。

指導者や親への教育は最終的には行わなければならないとしても、それには多くの時間がかかります。その前に我々が今出来る事は何でしょうか?ここの部分を次回以降考えて行きたいと思います。



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