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2020年までにスポーツを新たな産業の担い手にするためのブログ

日本のスポーツ界を発展させていきたい。そのためにはどうしたら良いのかを色々な角度から検証してみたい。

日本一やさしいプロスポーツビジネスの仕組み解説(11):試合だけでなく体験を売る

どうも。オリンピック・パラリンピックが東京に来るまで1686日です。

前回まで
http://norimoto.blog46.fc2.com/blog-category-21.html

昨日も書きましたが、チケット収入の総額は

売れた枚数 × 単価

になります。現在、世界的に、どの様にチケット単価を上げるかを模索しています。単価を上げるには

◎ 球場のリノベーション(新築・改築)が必要なもの
◎ サービスの質を向上するもの

があります。現在、アメリカでは特に「ファン体験」を売ろうとしています。試合そのものを売るというよりは、1日スタジアムやアリーナで過ごしてもらう体験の価値を高めていこうという考え方です。そのためには当然ハード面(施設)とソフト面(サービス)の質の向上が求められます。このように価値が高まると当然単価が上昇していきます。

一方で、チケット価格の高騰は、スポーツの観戦が一般庶民にとっては気軽に手が出せない娯楽になりつつあるという負の現象を引き起こしているという批判も当然あります。スポーツはある種公共財であるという考え方も出来ますので、値段の設定は本当に難しいところです。




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日本一やさしいプロスポーツビジネスの仕組み解説(10):無料チケットを配ってはいけない理由

どうも。オリンピック・パラリンピックが東京に来るまで1687日です。

さて、このシリーズ、プロスポーツビジネスにおける4大収入の一つチケットについて書いていましたので、その続きをお届けします。

前回まで
http://norimoto.blog46.fc2.com/blog-category-21.html

前にも書きましたが、チケット収入の総額は

売れた枚数 × 単価

になります。皆様もチケットをタダで配って一度会場に足を運んでもらおうという戦略を一度は耳にしたことがあるかもしれません。しかし、上の公式の単価のところにゼロを入れてみてください。チケットをタダで配って一杯お客さんが来たとしても収入はゼロ円です。

近年のスポーツビジネスの傾向としては、海外も国内も、いかに客単価を上げるかという事が重要視されています。自分たちの大事な商品である「試合」をタダで見せるというのは、自分たちで自分たちに価値がないと宣伝しているようなものです。これではビジネスとして立ち行かなくなるのは明らかです。招待券を完全に否定しているわけでもありません。ただ、戦略的に使いたいものです。

そして、今シーズン、招待券をたくさん配って集客していたことで知られるアルビレックス新潟がタダチケットの廃止に踏み切りました。

J1新潟、招待券廃止で勝負 集客減「今は我慢」
http://digital.asahi.com/articles/ASH3V6RH6H3VUTQP022.html?_requesturl=articles%2FASH3V6RH6H3VUTQP022.html&rm=456

その結果はどうなったのでしょうか?

総入場者数 
2014年 390,648人
2015年 372,908人

1試合平均入場者数
2014年 22,980人
2015年 21,936人

両方とも多少ですが、前年度比マイナスになっています。上記の記事にも載っていますが、今は我慢の時です。来年以降のアルビの集客に注目です。




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日本一やさしいプロスポーツビジネスの仕組み解説(9):スタジアムの適正サイズ

どうも。オリンピック・パラリンピックが東京に来るまで1695日です。

昨日はスタジアムを満員にする事の重要性を書きました。今日はスタジアムのキャパのお話をします。

昨日も述べたとおり、同じ2万人が入っていても、4万のスタジアムに2万に入っているのと、2万のスタジアムに2万入っているのでは、当然2万のスタジアムに2万入っているほうが良いのです。

競技の人気度合、地域の人口環境などにあった観客数のスタジアムやアリーナでプレーする事が出来るのが理想でしょう。

一番難しいのが、オリンピックやW杯のために作られるスタジアムです。キャパ4万以上、国立に至っては8万以上のスタジアムがわずか数週間のために建設されるのです。その後、それを満員に出来るコンテンツがその地域にあるのかどうかを考える必要があります。このようなスタジアムを建てるにしても、一部観客席を仮設にするなど、当初からダウンサイジング出来るように建設する必要がありそうです。

確かに大きな大会を地方に招致したい、という気持ちも分かります。ただし、スタジアムはその後も残る財産となります。その後も有効活用され、しかも、市民の税負担をかけないような形で運営される仕組みを当初から想定しておくことが重要でしょう。

私が講師を務める、社会人向けの「塾」でもこの様なお話はしますので、興味のある方は是非ともご参加下さい!1月は15日、22日、29日になります。または、下記、私の著書「スポーツ業界の歩き方」にも書いていますのでご一読下さい。このブログでは、スポーツ業界の歩き方にもう少し肉付けしたものをお届けする予定です。

「塾」詳細:
https://sjn.link/event/detail/id/18



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日本一やさしいプロスポーツビジネスの仕組み解説(8):「満員化」を目指す理由

どうも。オリンピック・パラリンピックが東京に来るまで1696日です。

プロスポーツビジネスで重要な事の一つに「満員化」というのがあげられます。いかに、会場を満員にするかということです。満員にするメリットはなんでしょうか?

まず、スポンサー企業への見え方です。スポンサーになろうとする企業にとって、ガラガラのスタジアムと満員で盛り上がっているスタジアムとどちらが「よしスポンサーをしよう」と思ってもらえるでしょうか。当然、集まってくる人が多いほど、スポンサーメリットを出すことが可能ですが、4万人の箱に2万人入っているのと、2万人の中に2万人入っているのは人数は同じでも見た目の心象は相当違います。片方は半分「しか」入ってないわけですから。ゆえに、「満員」にすることが重要なのです。

そしてテレビ・写真映りです。放送や報道での見え方も当然満員のスタジアムのほうが良いに決まっています。

さらに、チケットのプレミア感です。売り切れそうなチケットは前売りやシーズンチケットであらかじめ購入します。いつでもチケットが買えると思えば、当日の天気などを確認してから買うでしょう。常に満員になっていれば、「満員になる可能性がある」、「早めにチケットを買う」、「売り切れる」、という好循環が生まれます。そうすれば、雨が降っても、事前にチケットを買った人は会場に行きます。こうなれば、「雨でも応援するサポーター」という現象を起こせるのです。

選手のモチベーションもあるでしょう。満員になれば、選手も普段以上の力を発揮できます。

このようにプロスポーツビジネスでは、当然の事なのですが、満員にすることがいろいろなメリットをもたらします。

私が講師を務める、社会人向けの「塾」でもこの様なお話はしますので、興味のある方は是非ともご参加下さい!1月は15日、22日、29日になります。または、下記、私の著書「スポーツ業界の歩き方」にも書いていますのでご一読下さい。このブログでは、スポーツ業界の歩き方にもう少し肉付けしたものをお届けする予定です。

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日本一やさしいプロスポーツビジネスの仕組み解説(7):チケット会社に頼るデメリットとは?

どうも。オリンピック・パラリンピックが東京に来るまで1702日です。

さて、昨日は日本ではチケットの販売チャネルが多様であるお話をしました。

前回まで
http://norimoto.blog46.fc2.com/blog-category-21.html

チケットをチケット会社が売ってくれれば、チームやリーグからしたら確かに楽ではあります。今日はそのデメリットを書きたいと思います。

まずは、色々なチケット会社に依頼していると、煩雑になるということです。

そして、最大の難点は、マーケティングデータをリーグやチームが得られない、つまり、個人情報を主催者が保有しないという現象が起きてしまう事です。例えば、「ぴあ」でチケットを購入した人のデータは「ぴあ」が保有していて、主催者には知らされません。つまり、誰がスタジアムに来ているのかを実は主催者は知らないということなのです。これではまた来てもらうような仕組みを作る事が出来ません。

日本でファンクラブという仕組みが存在する理由のひとつが実はここにあります。ファンクラブ会員の情報は主催者が保有する事が出来るからです。

以前に書いた、来年開幕のバスケットボールの新リーグのBリーグでも、情報をリーグが一元化するというコンセプトを掲げていました。マーケティングデータをリーグと各チームが共有出来るようにするという事です。そうする事により、データを利用してより戦略的にチケット販売が出来るになります。

私が講師を務める、社会人向けの「塾」でもこの様なお話はしますので、興味のある方は是非ともご参加下さい!12月は1日、8日、15日になります。または、下記、私の著書「スポーツ業界の歩き方」にも書いていますのでご一読下さい。このブログでは、スポーツ業界の歩き方にもう少し肉付けしたものをお届けする予定です。

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